ケレン作業の重要性、その役割とは。
投稿日:2019.1.16 更新日:2022.10.31
目次
外壁塗装を依頼した時に、専門的な用語を目にすることもあると思います。
「ケレン」もその一つではないでしょうか。
ケレンは塗装の耐久性を左右する下地処理の一つです。ケレンを怠ってしまうと「短期間での塗装の剥がれ」「見栄えの悪い仕上がり」などの支障が出てしまいます。
外壁塗装においてケレンはとても重要な作業ですから、これから工事を考えている方は、ケレンとはどんな作業で、どれくらい重要な作業なのかを知っておきましょう!
【ケレンとは?注意しておきたいポイント!】
「ケレン」とは塗装するところに付いている、サビや汚れ、そして古い塗膜(塗り替え前の塗料で塗った部分)を落とす作業になります。
なぜケレンをするのかというと、古い塗膜が残っていると上から塗る新しい塗料が剥がれたり、膨れたりしやすくなり、本来の性能を活かすことができず、短期間での剥離の原因になるからです。さらに塗膜だけでなく、鉄部のサビ・木部の毛羽立ちや凸凹も同様です。
それではもう一度ケレンをする目的をまとめてみましょう。
【ケレンを行う目的】
・下地を整えて見栄えを美しく仕上げる(凹凸を平らに均す)
・汚れや旧塗膜を除去し、塗装の密着性を上げる
ケレンは2つの大事な目的のために行います。外壁塗装をするときは、かならずケレンなどの下地処理がされているか確認をしましょう。
下地処理についてはこちらの「塗装前の下地処理」をご覧ください。
【ケレンなどの下地処理は塗装すると隠れてしまう!】
ここで注意しておいていただきたいことがあります。
それはケレンなどの下地処理は上塗りしてしまうと隠れてしまいます!
そのため、見えなくなるのをいいことに下地処理を省いて手抜きをする悪徳業者には要注意です!
外壁塗装をするときはかならず工程ごとの施工写真を撮ってもらい、ちゃんと下地処理をしたか確認できるようにしておきましょう!
【劣化が進むとケレンができなくなってしまう!】
ケレンは下地を研磨する作業です。少し極端な表現かもしれませんが、下地を削っているということですので、下地の状態が悪くなっていると十分にケレンができない可能性があります。
木部や鉄部の腐食がひどくなると、下地がボロボロになってしまいます。そんな状態でケレンしたらどうなるでしょうか。
当然、腐食して形を保つほどの強度はありませんから、ケレンをすればするほどボロボロに朽ちてしまい、跡形もなくなってしまいます。
このように劣化が進んでいるとケレンができなくなってしまい、下地処理も十分にできなくなってしまうため、塗装の耐久性も落ちてしまいます。
ケレンがまともにできない状態の場合は、そのまま塗装しても長持ちしませんから、張り替えや交換などの補修工事を行なってから塗装しましょう。
劣化を放置することは、塗装の耐久性が落ちるだけでなく、補修などの工事が必要になり、メンテナンスコストを上げる原因にもなります。なるべく劣化が進む前に塗装することが大切です。
劣化症状についてはこちらの「こんな症状には要注意」をご覧ください。
【ケレンは1種〜4種まである】
ケレンには、その作業方法で1種から4種まで分類されています。1種と2種は主に大型建築物や橋、船などで用いられ、住宅工事には行いませんので、ここでは割愛させていただきますね。
それでは3種と4種とはどんなケレン方法なのかご説明していきます。
【3種ケレン】
錆や汚れ、旧塗膜の剥離、難付着の下地など、サンドペーパーでは下地調整できない場合に用いられる方法です。ディスクサンダーなどの電気工具やスクレーパーなどの手工具を使用して研磨します。
セラミック塗料や石材調塗料などの塗り替えは、ケレンを全体的に行なって、塗装が密着しやすい状態にする必要があります。
全体的にケレンする必要がありますので、ディスクサンダーなどの電気工具を使用して下地を整える方が効率が良く、このようなケースで第三種のケレン方法を用います。
【4種ケレン】
下地の状態が比較的に良好な場合に用いる方法が4種ケレンです。
経年劣化で古くなった塗膜をサンドペーパーで研磨して除去します。また、下地の凹凸を滑らかにするのもここに該当します。表面を軽く研磨して整えるのを「目荒らし」とも呼んでいます。
違いが分かりにくいかもしれませんが、3種と4種は旧塗膜(活膜)を残して下地表面を整えるケレン方法です。
より下地の状態が悪く、電気工具などを使って研磨が必要なのが3種。比較的に下地の劣化が軽微で、付着していない塗膜をサンドペーパーなどで研磨するのが4種です。
【手抜き工事を防ぐ対策】
前述したとおり下地処理は上塗りすると見えなくなってしまいます。外壁塗装は数十万円から百万円を超える高額工事です。手抜き工事なんてされてしまっては堪ったものではありませんから、手抜き工事をされないためにも対策をしておきましょう。以下に手抜き工事を防ぐ対策をご紹介致しますので、工事を行う際のご参考にしてください。
【工事について具体的に説明をもらう】
工事を行うときは、見積もりのやり取りだけで終わらすのではなく、業者から工事について具体的に説明してもらうことです。
わからないことや気になること、不明な点などもありましたら、そのままにせず業者に質問して疑問を解消しておきましょう。疑問がある時点では工事契約をしないようにしてください。
契約を急かしてきたり、「割引しますよ」と甘い言葉で誘ってきたりする業者、こちらが質問しても曖昧なことしか言わず、説明を拒む業者などは要注意です!
業者選びについてはこちらの「こんな営業には要注意!」もご参考にしてください。
【見積もりをよく確認する】
工事内容や金額などを比較するときに見積もりが大事になります。
見積もりはできるだけ具体的に書いてあることが大事です!
とくに「工事内容」「使用する塗料名とメーカー名」「塗装する場所」「施工範囲」「単価」などは細かく書いてあるのが望ましいです。
「一式」と表記している見積もりもありますが、これだと施工範囲や単価が分かりません。見積もりは「こんな工事をしますよ」という工事内容を書面で伝える大事な書類です。
見積もりに書かれていないことは、工事で行わないのが基本ですから「見積もりに含まれていない」といったことがないように、工事契約をする前によく見積もりを確認しておきましょう。
もし、内容が曖昧な場合は細かく書いてもらうようにお願いしてください。もし、そこで拒むような業者なら、工事を依頼しないほうがいいでしょう。
見積もりについてはこちらの「料金について」もご参考にしてください。
【各工程の施工写真を撮ってもらう】
はじめにもお伝えしたため、繰り返しになってしまいますが、下地処理は塗装してしまうと隠れてしまう作業ですから、かならず下地処理がを行なっているか分かるように各工程の施工写真を撮ってもらうようにしましょう。
ホーム・ビューティーは工事中もお客様が安心して工事を任せていただけるように、作業日報や施工写真、完了報告書、保証書の発行など徹底的に実施しております。工事後はアフターサポートで定期訪問を行なっておりますので、ご安心して工事をお任せください!
詳しくはこちらの「塗装工事の流れ」をご覧ください。
【ケレンは塗装の品質に影響する大事な下地処理!】
ケレンは塗装の耐久性や美しさを左右する大事な作業です。
ケレンは塗装する部分の凸凹を滑らかな状態にすることで、
・外壁塗装の密着をよくする。
・仕上がりを綺麗にする。
・外壁塗装の寿命を長くする。
というとても大切な役割を持っています。
ケレン作業なく外壁塗装を行うことは本来ありえませんので、ご検討中の方、お見積もりを持っていらっしゃる方、一度確認してみてはいかがでしょうか。
“mu”
栃木県上三川町、宇都宮市、下野市、真岡市、小山市、古河市で、塗装工事、屋根工事のことなら、ホーム・ビューティーへお気軽にご相談ください。