軒天井の塗装は大丈夫?捲れや剥がれに注意!色選びやおすすめの塗料も解説!
投稿日:2022.5.31
目次
外壁塗装は建物を保護する大事な役割があります。
常に風雨にさらされ年数が経つにつれて劣化も進んでくるため、長く使っていくためにもメンテナンスは欠かせません。
今回は屋根の張り出しているところにある軒天井についてお伝えしていきたいと思います。
軒天井を意識して見ることはほとんどないかもしれませんが、大事な建物の一部です。
痛んでしまっているといろいろと不具合が起きてしまい余計なコストがかかってしまう可能性があります。
大切な建物を長く維持していくためにも全体的にメンテナンスをすることが大切ですから、軒天井のメンテナンスについても知っておきましょう。
今回は軒天井の役割や塗装をする理由、劣化サイン、おすすめの塗料や色の選び方を解説していきます!
【軒天井の役割】
軒天井に限らずですが、建物にある部材の役割は意外と知られていないもの。
軒天井は張り出した屋根の天井部分のところを指しますが、張り出し幅は建物によって違います。
この軒の張り出しを「軒の出」と呼んでいます。
軒が張り出していることで窓を開けても雨が吹き込むことなく、外壁に雨や太陽光が当たりにくくなり劣化を防いでいます。
また、軒天井には不燃材が使用されていて建物の延焼を防止しています。
軒天井の素材はいろいろ種類があり、以下の素材があります。
【軒天井の素材】
・合板(一般的な合板、カラーベニヤ、化粧合板)
・ケイカル板
・フレキシブルボード
・金属板
など
素材によって強度や劣化の仕方などが異なってきます。
軒天井は雨や風を直接受ける場所ではなく痛みも出にくいと思うかもしれませんが、吹き込みなどでけっこう汚れがつきます。
また、軒天井の状態に気づくには見上げないといけませんので、気がついたらボロボロになっていたということもあります。
劣化が進むと最悪は軒天井を張り替えなければいけなくなりますが、定期的に塗装をすることで劣化を防ぐことができます。
それでは次に軒天井の塗装をする理由についてお伝えしていきます。
【軒天井は塗装をした方がいいの?】
「軒天井は塗装が必要か」と聞かれましたら、もちろん塗装をする必要があるとお答えします。
先ほどもお伝えしたように軒天井も風雨にさらされ劣化していきます。
湿気がこもりやすいということもあり、水分に触れ続けること、苔やカビが発生しやすい環境であること、などからも定期的にメンテナンスをしておかないと軒天井はいずれ剥がれてしまいます。
軒天井を痛めずに長く維持していくためには塗装が有効です。
塗装は素材を保護する役割があり、防水性、耐汚染性(汚れがつきにくい性質のこと)、防藻性(苔が発生しにくい性質のこと)、防カビ性などの性能が備わっています。
建物は全体的に維持されていることが重要で、一部でも痛んでいたり、破損していたりするとそこから被害が広がっていきます。
軒天井も例外ではありませんので、劣化を放置しないように定期的に塗装しておくことが大切です。
【軒天井が捲れいるけれど大丈夫?劣化しているサインを見逃さない!】
軒天井の劣化が建物への被害を広げることだってあります。
不具合が出ないようにするには、なるべく劣化しているサインに気づくことです。
以下に軒天井の劣化症状を書きましたのでご覧ください。
【軒天井の劣化症状】
・軒天井の捲れ
・軒天井の剥がれ
・塗装の色あせ
・塗装の剥がれ
・汚れの付着
・コケやカビの付着
・シミ
軒天井が剥がれていると雨が入り込むだけでなく、虫害や獣害を被る恐れがあります。
軒天井が捲れたり、剥がれたりすると建物内に入り込む侵入口ができ、ネズミ、ハクビシン、スズメ、ムクドリなどの動物が巣を作ってしまいます。
被害も多くありますので軒天井に穴ができてしまっている場合は早急に修理しましょう。
軒天井の素材を痛めてしまうのは塗装が劣化しているのも一つの要因です。
塗装が劣化すると風雨に対して耐性が低下し、年数の経過とともに痛んできて、やがて破損します。
色あせや汚れの付着などの症状が目立ってくると塗装が劣化しているサインとなりますので塗り替えをご検討ください。
劣化症状についてはこちらの「こんな症状には要注意」をご覧ください。
【軒天井の塗装の流れ】
軒天井も汚れがつくため、最初に高圧洗浄を行なって汚れを落としておくことが大切です。
ただし、軒天井は水に弱いものもありますので、ケレンなどの下地処理も念入りに行います。
下地処理についてはこちらの「塗装前の下地処理」をご覧ください。
軒天井は複数の材料を継いで張っているため継ぎ目があります。
そのまま塗装をすると継ぎ目が目立ちますので、パテ処理をして隙間を塞ぎます。
軒天井の塗装は以下の流れで進みます。
【軒天井の塗装の流れ】
1:高圧洗浄(劣化が進んでいる、水に弱い素材の場合は洗浄しないことがあります)
2:下地処理(ケレン、パテ処理、シーリング打ち、補修など)
3:下塗り
4:上塗り(2回)
下塗りにはシーラーやプライマーなどの塗装の密着性を高める役割がある下塗り剤を塗布します。
軒天井の状態や使用する塗料によって工程が代わることもあり、軒天井によく使用されるカチオン系の塗料は付着力が高く、シーラーなどの下塗り剤なしで塗装ができます。
軒天井は湿気がこもるため、環境に合わせて透湿性や防藻性、防カビ性を備える塗料を選ぶことが多いです。
塗装をする場所に合わせて適した塗料を選ぶことが大事です。
【軒天井はどんな塗料がおすすめ?】
塗料はたくさん種類があり、どれを選んだらいいか迷われるかもしれません。
軒天井によく使われているのがNAD塗料。
NAD塗料とは非水分散型塗料のことで、軒天井によく採用されている日本ペイントのケンエースがNAD塗料です。
素材への浸透力が高く、防カビ、ヤニ止め、しみ止め、耐水性、透湿性、接着性に優れています。
軒天井は湿気がこもるため、湿気対策ができる塗料を選ぶことをお勧めします。
日当たりが悪い場所だとコケやカビも発生しやすいですから、環境に合わせて最適な塗料を選ぶことが大事です。
【軒天井の色はどんな色を選べばいい?】
軒天井の色はホワイトが一般的です。
これは建物を明るい雰囲気にするためです。
もちろんホワイトにしなければいけないというわけではありません。
ただし、暗い色にするとその分重みが出るため外壁との配色も考える必要があります。
とくにこだわりがない場合はホワイトなどの明るい色がお勧めです。
クリーム色やベージュ色は中間色ですから、汚れや色あせも目立ちにくなっています。
羽目板で仕上げている軒天井の場合は、木目を活かしてクリア塗装を採用するケースもあります。
クリア塗装にする場合は劣化や損傷がそのままでてしまいますので、傷みがでてくる前に塗装することが大切です。
ブラックなどの重めの色を選びたいという方もいらっしゃるかと思います。
外壁も同じようにトーンを抑えることで建物に重厚感がでて落ち着いたかっこいい外観になります。
配色で重要なのが統一感です。
何色も使ってしまうとまとまりがなくなってしまいますのでご注意ください。
ホーム・ビューティーはカラーシミュレーションもご用意しております。
当社のスタッフも色選びのお手伝いをさせていただきますので気になることやわからないことなどがございましたらお気軽にご相談ください。
ここまで軒天井の塗装についてお伝えしてきました。
軒天井も大切な建物の一部ですから定期的にメンテナンスを行なっておくことが大切です。
劣化症状などなかなか気がつきにくいということもありますので、建物の状態が知りたいという方はぜひ当社の無料診断をご利用ください。
無料診断の詳しいことについてはこちらの「屋根外壁0円診断」をご覧ください。
“mu”
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