屋根カバー工法とは?メリット・デメリットとおすすめな方を解説!
投稿日:2024.6.8
目次
「屋根が古くなってきたし、そろそろ新しくしたい」
このような計画はありませんか?
屋根を新しくする方法は「葺き替え」と「カバー工法」の2つがあります。
屋根カバー工法は安価に屋根を新しくできるメリットがあり、よく採用される工法です。
本日は屋根カバー工法の特徴やメリット・デメリット、どんな方におすすめなのか、についてお伝えいたします!
屋根カバー工法とは?
屋根のリフォーム方法は「塗装」「葺き替え」「カバー工法」の3つがあります。
これらの中で屋根を新しくするには「葺き替え」か「カバー工法」のどちらからをご検討していただくことになります。
こちらでは屋根カバー工法とはどんな工法なのか、葺き替えとの違いについて解説いたします。
元々の屋根に被せるカバー工法
屋根カバー工法は「カバー」とあるように、元々の屋根の上に新しい屋根を被せる工法です。
施工はこちらの流れで行います。
1:足場設置
2:干渉する部材の撤去(棟板金、雪止めなど)
3:ルーティング敷設
4:屋根材設置
5:屋根板金設置
6:コーキング処理
7:足場撤去
8:施工完了
塗装は屋根材の保護だけですが、カバー工法ならルーフィングを新しく敷き直すため、耐久性や防水性が向上して屋根そのものの寿命を延ばすことができます。
デメリットの項で詳しくお伝えしますが、元々の屋根の上に新しい屋根を被せるため建物への負担が大きくなります。
このため、なるべく屋根が重くならないように、通常カバー工法では軽量な金属屋根を採用します。
葺き替えと何が違う?
カバー工法とよく比較されるのは「葺き替え」です。
同じ屋根を新しくするリフォームですが、葺き替えの場合は既存屋根を解体してから新しい屋根を葺き直します。
施工の流れはこちらです。
1:足場設置
2:既存屋根解体(野地板は腐食部のみ張り替え)
3:野地板増し張り
4:ルーフィング敷設
5:屋根材設置
6:屋根板金設置
7:コーキング処理
8:足場撤去
9:施工完了
上記の通り工程数は増えますが、下地からやり直せるのが葺き替えのメリットです。
ただし、解体や野地板の材料費などコストが増えるため、カバー工法よりも工事費が高くなります。
屋根葺き替えについてはこちらの「屋根葺き替えをオススメする理由」をご覧ください。
屋根カバー工法のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
・コストを安く抑えられる ・工期を短くできる ・大規模な解体をしなくてもいい ・遮音性、断熱性を向上できる |
・屋根が重くなる ・下地の状態を確認できない ・カバー工法は施工条件がある ・劣化が激しいと施工できない |
屋根カバー工法のメリット・デメリットは上記の表のとおりです。
それではメリット・デメリットについて具体的なことをご説明します。
屋根カバー工法のメリット
コストを安く抑えられる
屋根カバー工法は葺き替えよりも安価に屋根を新しくできます。
屋根は建物の主要な構造体なため、それを直すとなると大掛かりなイメージを抱くかもしれませんが、カバー工法が登場したことにより、屋根工事への負担もだいぶハードルが下がりました。
工期を短くできる
解体や野地板の増し張りなど、工程が減ることで工期も短くなります。
工事日数や屋根の大きさや形状(霧妻や寄棟、方形、片流れなど)によって異なりますが、葺き替えが10日ほどに対してカバー工法は1週間ほどで完了できます。
大規模な解体をしなくてもいい
大きな音がする解体を避けたいと思われる方もいらっしゃるかと思います。
解体の規模が大きくなるほど廃材の量も増えます。
アスベストを含む屋根材は、アスベスト含有廃棄物として別に処分することになりますので、廃材処分費も掛かってしまうでしょう。
カバー工法では解体の騒音や処分費を抑えられるメリットがあります。
遮音性・断熱性を向上できる
屋根が二重になり、構造的に遮音性や断熱性の効果が高まる傾向です。
また、現在の金属屋根は断熱材が付いていますので、それも相乗効果になっています。
金属は熱が伝わりやすい性質ですが、この断熱材が熱伝導を抑える効果を実現しています。
屋根カバー工法のデメリット
屋根が重くなる
デメリットの中でも気をつけなければならないのが建物の耐震性です。
カバー工法は屋根の重みがもう一つ加わることになります。
いくら屋根が新しくなって丈夫になっても地震に弱い建物になっては意味がありません。
カバー工法をご検討する際は、地震に耐える耐震性能が保たれているかご確認ください。
下地の状態を確認できない
カバー工法は解体をしません。
このため、屋根材の下にある野地板や垂木がどんな状態になっているか確認することは不可能です。
施工前の点検時に下地の状態を確認しますが、あくまで強度に耐えられるかを確認するくらいで、劣化の進行具合までは判断できません。
このことから長期的な目で見ると下地まで手を加えられる葺き替えのほうが構造的に安心です。
劣化が激しい屋根は施工できない
劣化が進行している屋根は、元々の屋根を残すカバー工法だとリスクが高くて施工することはおすすめできません。
せっかく屋根を新しても数ヶ月後、数年後に雨漏りなど問題が起きてしまっては意味がありません。
このため、カバー工法はなるべく屋根が健全な状態であることが望ましいです。
また、社会問題にもなったパミールやセキスイかわらUなどの初期のノンアスベスト屋根は非常に脆く塗装できないため、必然的に葺き替え又はカバー工法のどちらかをご検討することになります。
カバー工法は施工条件がある
上記で挙げたデメリットにあるように、カバー工法はどんな屋根でも施工できるわけではありません。
・劣化が激しい屋根
・すでに雨漏りしている
・下地が腐食している
・瓦が使われている
・屋根が重く、耐震性に心配がある
このような条件にある屋根はカバー工法で施工できませんのでご注意ください。
屋根カバー工法についてはこちらの「屋根カバー工事をオススメする理由」もご参考にしてください。
屋根カバー工法はこのような方におすすめ!
ここまで屋根カバー工法の特徴やメリット・デメリットについてお伝えしてきました。
それでは最後に、どんな方に屋根カバー工法がおすすめなのかをお伝えします。
屋根カバー工法をおすすめできるのはこのような方です。
【屋根カバー工法がおすすめな方】
・工事費を安くしたい方
・引越しや建て替えなどの計画があり、そこまで耐久性を求めていない方
もちろん屋根カバー工法は施工条件がありますので、それをクリアしている必要があります。
カバー工法で施工が可能なのか判断するには、業者の専門的な調査が必要です。
ホーム・ビューティーは建物診断を無料で実施しておりますので、カバー工法で対応できるか知りたい方はお気軽にご相談ください。
診断後はお客様のご要望も踏まえて最適な工事プランをご提案いたします!
無料診断はこちらの「屋根外壁0円見積もり」をご覧ください。
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