塗装後の状態を長く保つために、自分で出来るメンテナンス
投稿日:2019.6.12 更新日:2022.9.29
目次
外壁塗装や屋根塗装はリフォームの1つ。
新しく塗り替えることによって、同じお住まいでも雰囲気を大きく変えることが出来ます。
美しくなったお住まい、せっかくなら長期間維持したいですよね。
そして、美しく保つということは、外観だけでなく塗料の機能を維持できる、という大きなメリットがあります。
定期的な習慣として、ご自身でできるメンテナンス、はじめてみませんか。
【お住まいのチェックポイント】
建物は立地や環境、方角、部材などで劣化の進行具合が違ってきます。ここでは変化が多い箇所についてお伝えします。
【①屋根が一番劣化しやすい】
建物の劣化の大きな原因は太陽光や雨風などの環境ダメージ。
つまり、常に太陽光や雨風を受け続けている屋根が最も早く劣化します。
もし塗装前なら… |
以前お伝えした通り(記事はこちら)、屋根と外壁は同時に施工することで費用が抑えられます。…ということは、劣化の早い屋根は耐久性の高い塗料を使い、外壁の塗り替えのタイミングと合わせるという方法がオススメ。 屋根塗装には耐候性の高いフッ素塗料や遮熱塗料、断熱塗料がよいでしょう。 |
【②外壁は南側の方が劣化が早い】
塗膜のダメージの大きな原因は①でもお伝えしている通り、太陽光や雨風などの環境ダメージ。
外壁においては、南側は太陽が当たる時間が長いので北側よりも早く劣化しやすいです。
【③北側は苔やカビに注意】
南側に比べて、北側は太陽が当たりにくいことで、劣化が進みづらいです。しかし、日照時間が短い分、じめじめとした環境になる事が多く、苔やカビが発生しやすくなります。苔やカビが発生すると、水分を含みやすく、濡れと乾燥が繰り返され劣化していきます。繁殖させないためにも、外壁周辺には極力物を置かないようにし、植え込みは定期的に刈り込むなどして、常に通気性の良い状態を維持することが大切です。
それでも苔やカビが発生したら、水洗いをしましょう。
【汚れが気になったら早めが肝心!】
気になった汚れがあったら早めにお掃除しておくことが重要です。
「見栄えさえ気にしなければいいかな」と軽く考えてしまうかもしれませんが、実は汚れも建物を劣化させる原因になります。
定期的にお掃除しておくことで、長く建物の維持につながりますので、長期間汚れたまま放っておいてしまわないようにご注意ください。
劣化症状についてはこちらの「こんな症状には要注意」をご覧ください。
それでは以下に建物のお掃除方法をお伝えしていきます!
【お掃除方法 大切な3つのポイント】
お掃除方法は以下の3つがポイントです。
① 基本は水洗い
② 高圧洗浄機は使わない
③ 柔らかいブラシ、スポンジを使用する
外壁のお手入れは水洗いが基本。汚れが気になったら水洗いをしましょう。
もし、水洗いだけで落ちない場合は、ホースで水をかけながら、柔らかいブラシやスポンジを用いて軽くこすってみてください。
CMや、外壁塗装の施工中の様子から高圧洗浄機の使用をイメージする方もいらっしゃるとは思いますが、水圧が強いと塗膜が傷ついてしまい、逆に劣化を早めてしまうこともあります。
同じ理由で、ブラシやスポンジなどお掃除用具は柔らかいものを使用しましょう。
あくまでも、優しく丁寧に水洗いをするのがポイントです。
それでも落ちないしつこい汚れは洗剤+柔らかいブラシ!
苔やカビ、鳥のフンなど水洗いだけでは落ちないしつこい汚れは、外壁専用の洗剤を使用すると落としやすくなります。洗剤は水で薄めて汚れている部分に直接塗布し、数分おいてから柔らかいブラシを使って落としていきます。洗剤で外壁を傷めないためにも、汚れが落ちたらすすぎ残しがないようにしっかりと水洗いをしましょう。
ただ、それでも落ちない汚れや、危険を伴う高い場所の汚れはプロに任せましょう!
【ガルバリウムのサイディングは年に数回の水洗いをしましょう!】
現在主流のガルバリウム鋼板は、サビに強く、非常に耐久性に優れていて、メンテナンスフリーと言われていますが、まったくメンテナンスをしなくてもいいというわけではありません。
ガルバリウム鋼板のサイディングでも定期的にお手入れが必要ですし、10年以降は塗装をご検討していただくことになります。(フッ素コーティングしているサイディングもありますので、グレードによってメンテナンス周期は変わります)
ガルバリウム鋼板は、鋼板を土台にアルミと亜鉛メッキ、マグネシウム、アルミニウムを組み合わせたメッキ層を持つ金属です。先ほども言いましたが、耐食性に優れているのですが、長期間汚染物質の付着があるとシミや白サビ、黒サビが発生する例が報告されています。
耐久性の高いガルバリウムのサイディングでも、年に数回の水洗いをメーカーは推奨しております。
立地条件によって水洗いの回数が異なり、外装メーカーのアイジー工業では以下のクリーニング回数を目安におすすめしています。
立地条件 | クリーニング回数 |
海岸地域 | 年4回 |
工業地域 | 年3回 |
市街地 | 年2回 |
田園地帯 | 年1回 |
水洗いに関しても梯子や脚立での高所作業を伴うお手入れは落下事故やケガの原因となりますので、プロの業者にご依頼ください。
【雨樋の中もお掃除しましょう!】
雨樋は屋根から流れてくる雨水を排水する大切な設備です。横方向に伸びている雨樋を軒樋といいますが、軒樋はお椀状になっていますので、落ち葉や砂などのゴミが入りやすくなっています。
建物の周辺に植栽や樹木が多いと軒樋の中にゴミが溜まってしまっていることがありますので、定期的に掃除しておくことをおすすめします。
軒樋の中にゴミが溜まっていると排水の流れが悪くなり、水漏れを起こします。水漏れは建物が汚れやすくなり、劣化を早める原因になります。また、高いところから水が落下してくるため、騒音でご近隣の方にもご迷惑をかけてしまいますのでご注意ください。
ホーム・ビューティーは雨樋修理も承っております。雨樋の掃除も高所作業となりますので、プロにおまかせください!
詳しくはこちらの「雨樋修理」をご覧ください。
【10年を目安に定期点検を実施!】
建物を維持していくためにはメンテナンスが欠かせません。痛んでいる状態をそのまま放置することは、建物の寿命を縮めることにもつながります。
これからも長く大切なお住まいをお使いいただくためには適切なタイミングでメンテナンスをすることが重要です。
そのためいち早く建物の変化に気づくことが大事になりますが、それも中々大変なことかと思います。
屋根のように下からでは状態を見ることができなかったり、隙間がなく狭くて目視では確認できなかったりする場所もあります。
長く建物を維持するために普段のお手入れはもちろん、定期的に建物の点検を実施ください。
定期点検をすることで早期に劣化に気づき、被害が広がる前に対策を立てることができます。当社は無料で建物診断を実施しておりますので、お家のことでお困りのことがございましたらお気軽にご相談ください。
無料診断についてはこちらの「屋根外壁0円見積もり」をご覧ください。
【さいごに】
長持ちをさせるために意識してほしいことがあります。
それは「通気性をよくすること」。
外壁のメンテナンスだから外壁に目が向いてしまいがちですが、実は室内の通気性も大切です。
(外壁に関しては、お住まいのチェックポイントの③でご説明した通りです。)
なぜなら、室内の湿度が高すぎると結露が発生し、カビの発生にもつながるからです。
室内の窓際やお風呂場、脱衣所の換気はこまめに行って、風通しの良い状態を保ちましょう。
定期的な外壁のお掃除は美しさを保つだけでなく、遮熱や虫除けといった機能のある塗料は特に効果を発揮し続けることができます。
気になった時に行うのが、外壁を長持ちさせるコツです。
基本は水洗い。強い水圧も必要ありませんので、定期的な習慣としてぜひ始めてみてください。
“mu”
栃木県上三川町、宇都宮市、下野市、真岡市、小山市、古河市で、塗装工事、屋根工事のことなら、ホーム・ビューティーへお気軽にご相談ください。