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シーリング(コーキング)の打ち替えと増し打ちはどちらが

投稿日:2024.7.3

外壁塗装では下地処理にコーキング工事を行います。
※コーキングのことをシーリングとも呼んでいます。

コーキングの工法には「打ち替え」「増し打ち」の2つの工法があり、適切に使い分けられている必要があります。
少し専門的なことで、工法の違いまで目を向けるのは大変かもしれませんが、コーキング工事のように誤った施工は雨漏りを招く危険性があります。

業者の中には杜撰な工事をする業者もいますので、ぜひコーキングの工法の違いや使い分けについてポイントを押さえておきましょう。

コーキング工事とはどんな工事?

シーリング(コーキング)の打ち替えと増し打ちはどちらが

建物の継ぎ目や目地、取り合い部などは隙間が生じます。
当然、隙間があれば雨が中に流れてきてしまいますよね?

コーキングはこのような建物に生じる隙間を塞ぎ、防水性を高める工事です。
一般的なコーキングは10年程度が耐用年数です。

東側や南側のように日差しが強く紫外線に触れやすいところ、例えばベランダが当てはまりますが、このようなところはコーキングの劣化が早くに出ます。

ひび割れ、剥がれ、破断、変色などの劣化症状は、内部に水が流れ込みやすくなりますので、メンテナンス時期を逃さないようにご注意ください。

ホーム・ビューティーは耐久性の高いコーキングもご用意しておりますので、ぜひこちらもご検討してみてください!
詳しくはこちらの「コーキングについて」をご覧ください。

打ち替えと増し打ちの違い

コーキングの工法には、

・打ち替え

・増し打ち

の2つの工法があります。

二つの工法の違いは、簡単に説明すると「古くなったコーキングを完全に撤去するのが打ち替え工法」「古くなったコーキングを残し、その上にコーキングを打つのが増し打ち工法」です。

工法の違いが出てくるのは、コーキングの厚みです。
元々のコーキングが残れば充填できるコーキングの深さが浅くなりますので、増し打ち工法では必要なコーキング厚を確保できる工夫が必要です(メーカーではコーキング厚10mm以上が推奨されています)。

打ち替えのメリット・デメリット
メリット デメリット

・コーキング厚を確保できる

・十分な厚みを確保できるため耐久性が高い

・コーキングを撤去する手間がある

・材料費が掛かる

・施工を誤ると雨漏りを起こす

打ち替えは既存コーキングを完全に撤去するため、品質を落とすような施工になることはほぼありません。
ただし、隙間が露出しますので、施工する日の天気には気をつけなければなりません

施工中に雨が降ってきてしまうと水が中に流れてしまうので、必ず天気予報で雨が降らないことを確認して施工することが大事です。

また、窓や玄関などの開口部、入隅は無理にコーキングを撤去しようとすると防水紙を傷つける可能性があります。
工法は施工箇所に合わせて使い分ける必要があります。

増し打ちのメリット・デメリット
メリット デメリット

・コーキングを撤去する手間を抑えられる

・材料の量が少なくなり、工事費が安くなる

・水が侵入しやすい場所はリスクを軽減できる

・コーキング厚が薄くなるため、施工に工夫が必要

・コーキング厚1〜2mm程度では意味がない
※10mm以上が推奨

・厚みを確保できていないと耐久性が低くなる

増し打ちで行う際にポイントとなってくるのが「コーキング厚」です。
メーカーが推奨する厚みは10mm以上。

それよりも薄いと耐久性が低下し、1〜2mm程度ではコーキングの意味がありません
コーキングを撤去せずにたった数mmしかコーキングを打設していない杜撰な業者も残念ながらいるようです。
これではコーキングの意味がありませんので、コーキングの厚みにはご注意ください。

コーキング工法の使い分け

コーキングのメンテナンスは打ち替えで行うのが基本

シーリング(コーキング)の打ち替えと増し打ちはどちらが

「打ち替え」はメーカーが推奨するコーキング厚を確保できるため、仕様通りの品質で仕上げられます。
当然ですが、厚みが薄くなればひび割れや痩せなどの劣化症状が出やすくなり、メンテナンス時期が早まります。
十分な耐久性を確保するためにも、コーキングのメンテナンスは「打ち替え」で行うのが基本です。

水の侵入や防水紙を傷つけるリスクがある場所は増し打ち

シーリング(コーキング)の打ち替えと増し打ちはどちらが

例外は、窓や玄関などの開口部、入隅です。
開口部は外壁をくり抜いて設けられ、構造的に水が侵入しやすいところです。
無理にコーキングを撤去しようとすると返って雨漏りを引き起こすリスクを高めます

シーリング(コーキング)の打ち替えと増し打ちはどちらが

また、入隅も同様です。
コーキングを撤去するにも奥にカッターの歯が入りにくく、無理やり押し付けると防水紙を傷つける可能性があります
防水紙は水を堰き止める要なので、傷つけてしまったらいくらコーキングが新しくても内部に水が流れてしまいます。

このように窓などの開口部や入隅では水の侵入リスクを防ぐために「増し打ち工法」を用いるのが一般的です。
ただし、厚みも確保しなければなりませんので、撤去できる表面部分はできるかぎり撤去する三角コーキングで打設して厚みを確保するなどの工夫して施工することが大事です。

シーリング(コーキング)の打ち替えと増し打ちはどちらが

尚、ALCのように増し打ちでも充填深さをとれる外壁材は、1回目のメンテナンスでは目地も増し打ちで行います。

どのように施工するか詳しく業者に聞きましょう!

シーリング(コーキング)の打ち替えと増し打ちはどちらが

コーキングの施工を「打ち替え」で行うのか、「増し打ち」で行うのか詳しく説明する業者は、もしかすると少ないかもしれません。
例え施工方法の説明があっても、工法の違いを知らなければ、それが適切な施工なのか判断がつかないかと思います。

コーキング工事についてはこちらのページもご参考にしてください。

「定期的にコーキングのメンテナンスが必要な理由と劣化する過程について」

「コーキングとは?外壁塗装と一緒にメンテナンスをしよう!」

コーキング工事は防水に関わる大事な工事ですので、必ずどのように施工するか詳しく業者にお聞きください
業者から見積もりを依頼するときは、1社に絞らずに2〜3社に声をかけて相見積もりをしましょう

工事内容について他の業者に聞くことで、それが適切な工事なのか比較検討できます。
ホーム・ビューティーは建物診断や見積もりを無料で行っておりますので、これからお住まいのメンテナンスをお考えの方はお気軽にご相談ください!

無料診断はこちらの「屋根外壁0円見積もり」をご覧ください。

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