鉄部は錆びる前に!鉄が錆びてしまう原因と錆の種類・鉄部塗装の重要ポイント!
投稿日:2022.12.5
目次
建物にはたくさんの鉄製の部材があります。鉄部材は定期的に塗装しておかないと錆びてしまいますから、塗り替えのタイミングを逃さないことが大切です。
そもそも鉄はどうして錆びてしまうのでしょうか?また、錆にもいろいろ種類があるのはご存知ですか?
今回は鉄が錆びてしまう原因と錆の種類、鉄部塗装の重要なポイントなどを解説していきます!
【なぜ鉄は錆びてしまう?サビにも種類がある】
一般的に使用されている鉄は鋼のことでして、これは水や空気に触れると酸化してしまいます。この酸化が錆という現象です。鉄に関しては中々奥が深く、金属も数え切れないくらい種類があります。
地球上では純金属で存在することはできず、鉄鉱石で存在するのが本来の姿。しかし、錆びたままでは用途的に厳しいため、酸素を取り除き鋼にして使用しています。
私たちが日常的に使用している金属は、一般的に塗装やメッキが施されていて錆びにくくしています。住宅にもよく使われるトタンやアルミ、ガルバリウム鋼板も基材は鋼板(鋼を板状にしたもの)でして、その上にメッキ層を設けています。
錆というと赤茶色でボロボロになっているのをイメージされるかもしれませんが、実はサビにも種類があります。
ここでは詳細を割愛させていただきますが、以下の表に錆の種類と特徴をまとめましたのでご覧ください。
【サビの種類】 | 【特徴】 |
赤錆 | 錆というと赤錆のイメージが強いかと思います。赤錆は放置すると鉄自体が朽ちてしまいます。 |
黒錆 | 黒錆は保護膜となる錆でして、腐食することはありません。高温に加熱することで生成され、良性の錆と言われています。 |
青錆 | 青錆は銅に発生する緑青(ろくしょう)が有名です。緑青は良性の錆でして、耐食性があり、腐食を防ぐ保護膜となります。趣のある姿で、銅は経年変化を楽しめます。 |
白錆 | 白錆はアルミや亜鉛に見られる錆です。白錆は良性の錆でして、保護膜の働きもあります。ただし、白い斑点模様で発生するため、美観性を落とす要因となります。 |
【鉄部の塗装は5年を目安に考えましょう!】
鉄部は外壁と比べると塗装時期が早く、5年を目安にご検討していただくよう推奨されています。鉄は腐食が進むと朽ちてしまうため、塗装では対応できなくなると大変です。
当社は無料で建物診断を実施しておりますので、塗装が必要か気になる方は、お気軽にご相談ください。
無料診断についてはこちらの「屋根外壁0円診断」をご覧ください。
【鉄部を放っておいてしまうデメリット】
鉄部を塗装せずに放置すると腐食が進み朽ちてしまいます。朽ちた鉄は元に戻すことができませんから、塗装以外に溶接などの補修が必要になります。補修する範囲が広がるほどコストが掛かってしまいますから、錆が広がる前に塗装して保護することが大切です。
劣化すると以下の症状が現れてきます。これらの症状は塗り替えのサインなので、タイミングを逃さないようにしましょう。
【劣化症状】
・チョーキング
・色褪せ
・塗装のひび割れ、剥離
・錆の発生
劣化症状についてはこちらの「こんな症状には要注意」をご覧ください。
錆がひどくなると「美観性の低下」「機能性の低下」が起こります。
門扉や玄関は鉄製が多いですから、錆びて開けづらくなってしまう恐れがあります。既製品の補修は専用部品の調達が必要になることがあり、その部品が廃盤になっていると補修が難しくなります。
ケースによっては交換が必要になる可能性もありますので、早めに対処することをおすすめします。
【塗装する鉄部はちゃんと工事前に把握しておくことが大事!】
建物にはたくさんの鉄製品が使われています。現在では錆びにくいガルバリウム鋼板やアルミが使用されていますが、トタンなど錆びやすい金属を使っているところもまだまだあります。鉄部は以下の箇所がありますので、塗装工事をする際は鉄部もよくチェックしておきましょう。
【鉄部の場所】
・屋根
・外壁
・破風板
・フェンス
・面格子
・ベランダ笠木
・屋根水切り板金
・換気フード
・シャッター
・雨戸
・屋外階段
・配管
・門扉
・ポスト
・雨樋金具
など
鉄部は建物によって違います。塗装をするときは見積もりをよくチェックして自分でも塗装する場所を把握しておきましょう!
【鉄部塗装の流れ】
鉄部塗装も外壁塗装と同じように洗浄や下地処理が大切です。塗装の流れは以下の工程で進みます。
【鉄部塗装の流れ】
1:高圧洗浄
2:下地処理 ケレン作業・補修
3:錆止め下塗り
4:中塗り〜上塗り
鉄部塗装は「下地処理のケレン」と「下塗りの錆止め塗装」の2つがポイントになってきます。それでは詳しく見ていきましょう!
【鉄部塗装はケレンが大事!】
下地処理は塗装前に行う工程でして、塗装の密着性や見栄えに関係してきます。経年劣化した鉄部は、旧塗膜や汚れが付着しているため、塗装が付きづらくなっています。また、表面も痛みがでて凹凸になっているため、見た目も良くありません。
ケレンはそういった荒れた状態を整えて塗装の品質を向上させます。鉄部塗装はケレンが大事ですから、工事を行う際はケレンがちゃんとされているか確認しておきましょう!
ケレンについてはこちらの「塗装前の下地処理」をご覧ください。
【錆びている下地は下塗りに錆止め塗料を使う】
鉄部塗装は下地が良好ならケレン後に上塗りをして仕上げます。ただし、下地の状態が悪かったり、錆びてしまっている場合は、塗装の密着性が落ち、錆が広がる恐れがありますから、錆止め塗料で下塗りをします。
一般的に使用するのはエポキシ系の錆止めプライマーです。下塗り用塗料は鉄部専用のものを使う必要があります。下地と塗料の相性がありますので、見積もりに記載されている塗料名も確認しておくことをおすすめします。
下塗りについてはこちらの「外壁塗装の下塗りはどんな役割があるの?」もご参考にしてください。
【鉄部は錆びてしまう前に塗装しましょう!】
ここまで鉄部の塗装についてお伝えしてきました。
鉄部は塗装やメッキ層が劣化していると錆びてしまいます。錆が広がると鉄自体が朽ちてしまい、補修が困難になりますのでご注意ください。
鉄部塗装は5年を目安にご検討していただくことをおすすめします。当社は無料で建物診断を実施しておりますので、気になることなどがございましたらお気軽にご相談ください。
お客様が安心して工事をまかせていただけるように、作業報告や施工写真、アフターサポートなど充実させておりますので、工事をお考えの方は、ぜひ当社におまかせください!
アフターサポートについてはこちらの「安心の定期訪問サポート」をご覧ください。
“mu”
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