外壁塗装の下塗り・中塗り・上塗りの違いをわかりやすく解説
投稿日:2025.6.21
現在ではもう少し長い周期になりますが、外壁塗装は10年に一度行うのが一般的です。
10年に一度とはいえ、期間をあけて行うため、頻度はそう多くはありません。
「外壁塗装のことならまかせて!」と言えるのは、
建築関係の方や塗装専門の方でないかぎりそういらっしゃらないと思います。
外壁塗装でよく聞かれるのが「3回塗り」というワードです。
3回塗りとは「下塗り」「中塗り」「上塗り」のことを指し、外壁塗装はこの3つの工程で進みます。
塗装は手抜きをしても隠せてしまう欠点があります。
正しく塗装してもらうためにもしっかりと塗装の流れを押さえておくことが大事です。
そこで本記事では、外壁塗装の下塗り・中塗り・上塗りの違いについてわかりやすく解説します!
外壁塗装の3回塗りとは?
外壁塗装の工程は、
①足場設置
②高圧洗浄
③下地処理
④下塗り
⑤中塗り
⑥上塗り
⑦足場解体
⑧工事完了
という流れです。
3回塗りと言われるのは④〜⑥の工程のことです。
同じ塗装する工程ですが、下塗りと中塗り、上塗りの3つに工程を分けている以上、ちゃんと意味があります。
下塗りは上塗りまで進むと見えなくなってしまう工程ですから手抜きにも注意しなければなりません。
外壁塗装を始める前に各工程の意味についてしっかりと押さえておきましょう。
外壁塗装 下塗り・中塗り・上塗りの工程を詳しく解説します!
外壁塗装 1回目 下塗り
最初の塗り始めを「下塗り」と呼んでいます。
ただし、外壁塗装での意味合いは「シーラーやプライマーなどの下塗り剤を塗る工程」という認識が一般的です。
中塗りと上塗りで使う上塗り剤とは異なり、シーラーやプライマー、フィラーなどの下塗り剤は下地を調整することが主な目的です。
下塗り剤にはこのような効果があります。
・塗装の密着性を高めることができる
・塗料の吸い込みを抑え、色ムラを防ぐ
・下地の凹凸を平らにならす(フィラーの場合)
・クラックを抑制する(フィラー・浸透製プライマーの場合)
下塗りは塗装の土台となる重要な役割があります。
外壁のように動きが多いところでは強力に密着し、追従もしていなければならないため、下塗り剤を塗って調整します。
また、最初に塗装する工程全般を下塗りと呼んでいるため、上塗り剤でも1回目を下塗りと呼びます。
クリヤ塗料は付着力が高いためシーラーレスなものが多く、1回目を下塗りと呼ぶ場合もありますし、上塗り1回目と呼ぶこともあります。
下塗りという工程だけで判断すると意味合いがまったく異なる場合がありますので、下塗り剤を塗ることを指しているのか、上塗り剤を塗ることを指しているか、ちゃんと確認しておきましょう。
下塗りについてはこちらの「外壁塗装の下塗りはどんな役割があるの?」で詳しく解説しております。
外壁塗装 2回目 中塗り
中塗りは上塗り剤1回目の塗装のことです。
上塗りの詳しいことについては後述しますが、中塗りと上塗りでは同じ塗料を塗り重ねます。
中塗りと上塗りで工程を分けているのは、一度に塗れる量が決まっているからです。
いっきにたくさんの塗料を塗ると塗膜に残る水分が影響して施工不良を起こします。
塗布量は塗料の施工マニュアルにしっかりと記載されており、それを守らなければなりません。
また、中塗りを終えた後は規定の乾燥時間を設ける必要があります(下塗りも同様に乾燥させる時間を設けます)。
乾燥時間についてはこちらの「外壁塗装は乾燥時間を守らないと施工不良を起こす!」で解説しております。
中塗りの段階では塗膜が薄く、色にムラがでます。
はじめて見る方はムラが気になるかもしれませんが、この後の上塗りをすることで規定の塗膜厚になり、色が均一になります。
外壁塗装 3回目 上塗り
上塗りは上塗り剤2回目を塗る工程です。
中塗りを終えて乾燥後、もう一度同じ塗料を塗り重ねます。
中塗りと上塗りの見分けがつかないと思われるかもしれませんが、前述したとおり塗膜の厚みに違いがあり、思っているよりも色に違いが出ます。
当然、上塗りをすると下地の色が浮き出てこないため、色が均一でムラなく外壁が仕上がります。
上塗り剤は2回塗りで仕上げるのが基本ですが、大事なのは規定の塗膜厚を確保することです。
2回塗っても塗膜が薄い場合は、再度塗料を塗り重ねる必要があります。
塗膜厚が確保されていない場合、性能を最大限発揮できなくなってしまうので、塗装回数ばかり注目されやすいですが、塗膜厚の重要性はぜひ知っておいていただきたいです。
外壁塗装の流れについてはこちらの「外壁塗装の全工程と工事の流れを徹底解説!」で詳しく解説しております。
外壁塗装で大事な下地処理もしっかりとチェック!
これから外壁塗装をご計画している方は下地処理の重要性もしっかりチェックしておきましょう。
下地処理とは塗装する面を整える工程のことで、高圧洗浄やケレン、コーキング処理、クラック補修などの作業があります。
年数が経過していればそれまでのダメージが蓄積して塗装しにくい状態になっています。
そのまま塗装しても定着が悪くてすぐに剥がれてしまうため、塗装する前に下地処理を徹底していなければなりません。
下塗りと同様に、下地処理も上塗りすると隠れてしまう工程です。
杜撰な工事をする業者だと工程を省いて手抜きをしてきますので、業者選びは慎重に行いください。
下地処理の重要性についてはこちらの「外壁塗装は下地処理が超重要!」で詳しく解説しております。
まとめ|外壁塗装ならホーム・ビューティーにおまかせください!
外壁塗装は下塗り・中塗り・上塗りの3工程で行われます。
同じ塗装する作業であってもそれぞれの工程が持つ意味合いは異なります。
ただ塗料を塗るように見えても、実は施工ルールがちゃんと決まっており、奥が深いのが塗装工事です。
そう簡単にやり直せる工事ではありませんので、しっかり準備してから外壁塗装を始めましょう。
ホーム・ビューティーは建物診断や見積もりを無料で行っております。
診断後はお客様のご要望に沿って最適な工事プランをご提案させていただきます。
無料診断はこちらの「屋根外壁0円見積もり」をご覧ください。
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