屋根カバー工事をオススメする理由
投稿日:2019.12.18 更新日:2022.10.31
目次
屋根カバー工事は、既存の屋根材の上に重ねて屋根を施工する方法で、重ね葺き工事ともいわれています。
よく屋根カバー工事と比較されるメンテナンス工事にあげられるのが「屋根塗装」や「屋根の葺き替え工事」の2つです。
屋根は年数の経過ごとに状態に応じたメンテナンスをする必要があります。しかし、屋根工事に慣れているという方は多くないかと思います。いざ屋根工事が必要だ、と考えが至ったとしても、どの工事をするのが妥当なのか瞬時に判断するのは難しいでしょう。
そこで、ここでは屋根カバー工事をオススメする理由をご紹介していきたいと思います。屋根は建物の重要な構造体ですから、ここでご紹介することをご参考にして、屋根工事をご検討ください。
【屋根カバー工事とは?葺き替え工事との違い】
屋根カバー工事は、既存屋根の上に新しい屋根を葺くリフォーム工事です。特徴は解体が最小限に済むため、葺き替えよりも廃材が少なく、工期も短くなります。
【屋根カバー工事】 | 【屋根葺き替え工事】 |
もともとの屋根の上に新しい屋根を葺く。 棟板金や雪止めなど板金の解体のみで廃材が少なく、工期も短縮できる。 |
もともとの屋根を解体して、新しい屋根を葺く。 古い屋根が残らず、下地の状態も確認できる。屋根重量の負担も軽減。 |
屋根工事の種類についてはこちらの「屋根のメンテナンスはどんな方法がある?状態に合わせて適切な修理を!」もご参考にしてください。
【屋根塗装を行う目的】
すべての屋根に塗装が必要というわけではありません。屋根塗装が必要なのは「スレート」「セメント瓦」「モニエル瓦」「金属屋根」などです。
塗装やメッキで保護している屋根材は定期的に塗り替えが必要になります。
塗装やメッキは年数が経つと劣化して性能が落ちてきます。上記で挙げた屋根材が劣化すると水を吸い込むようになり、劣化を早めるため、それを防ぐために塗装しなければなりません。
つまり屋根塗装を行う目的は「屋根材の保護」と「屋根の美観性の保持」のために行います。
屋根塗装をお考えの方はこちらの「屋根塗装の流れは?工程と知っておきたいポイント」をご覧ください。
【屋根カバー工事をオススメする理由】
「屋根カバー工事」「屋根塗装」「屋根の葺き替え工事」。この3つの工事の中で屋根カバー工事をオススメする理由は大きく3つあります。それでは屋根カバー工事をオススメする3つの理由を具体的にお伝えしていきます。
【理由①廃材がほとんどでない】
1つ目の理由は、廃材がほとんどでない点です。
既存の屋根の上に重ねて屋根を施工することで、既存の屋根を解体した際に発生する廃材がほとんどでません。
屋根カバー工事で解体するのは、棟板金と雪止めくらいで、解体時に発生する作業音も葺き替えより抑えられています。
葺き替えの場合は棟板金と雪止めの他に屋根材、ルーフィングを解体します。屋根材を剥がしているときは埃なども舞いますので、足場には飛散防止にメッシュシートを取り付けます。
【理由②工期を短縮できる】
2つ目の理由は、工事期間を短く設定できる点です。
【屋根カバー工事の工程と期間】 | 【葺き替え工事の工程と期間】 |
1:足場設置 2:棟板金などの解体 3:ルーフィング敷設 4:屋根材葺き 5:棟板金の取り付け 6:シーリング処理 7:足場解体 8:完成 |
1:足場設置 2:既存屋根解体 3:野地板増し張り 4:ルーフィング敷設 5:屋根材葺き 6:棟板金取り付け 7:シーリング処理 8:足場解体 9:完成 |
工事期間:一週間ほど | 工事期間約7〜10日 |
工事期間は屋根の大きさや天気によって変わります。梅雨の時期は雨が多くなり、工事ができないことが多くなりますので、工期が遅延する可能性があります。
工事期間中は近隣の方への配慮にも気を使うことがよくあります。
工事期間を短く設定できることは、お施主様にとっても近隣の方にとってもメリットですね。
【理由③コストが安い】
3つ目の理由は、コストを抑えることができる点です。
屋根の葺き替え工事の様に、既存の屋根を解体して廃材が出ることもありませんので、廃材の処分費等のコストも抑えることができます。
さらに工事期間自体が短いので、工事にかかわる職人の人件費も抑えることができますよ。
屋根カバー工事はメリットの多いオススメの方法ですが、屋根が2重になることで建物の耐震性は下がってしまうというデメリットもありますので注意してくださいね。
【屋根工事のメリット・デメリット比較表】
屋根カバー工事 | 屋根葺き替え工事 | 屋根塗装工事 | |
メリット |
・屋根を新しくできる ・美観性が向上する ・耐用年数が長い ・コストを抑えられる ・工期を短縮できる |
・屋根を新しくできる ・美観性が向上する ・耐用年数が長い ・下地を確認できる ・不具合に対応できる |
・屋根材の性能が向上する ・美観性が向上する ・コストが安い |
デメリット |
・屋根が重くなる ・下地の確認ができない ・既存屋根に不具合があると対応が難しい |
・コストがかかる ・工期が長い |
・屋根防水を向上させる工事ではない ・10年を目安に塗り替えが必要 |
各屋根工事にはメリット・デメリットがあり、行う目的も違います。大事なのは屋根の劣化に合わせて必要な工事をすることです。
そこまで傷んでいないのに手を加えてしまうのは、過剰な工事ですから屋根工事をご検討していただくときは、かならず屋根点検を実施してからにしましょう。
屋根工事をお考えの方はこちらの「台風に備えて屋根のメンテナンスサインを見逃さない!劣化症状別メンテナンス方法」もご参考にしてください。
【アスベスト含有の屋根材は今後のことも考慮してご検討ください】
現在住宅の屋根に多く採用されているスレートは、昔のものだとアスベストが含有されています。アスベスト入りのスレートは、アスベストを含まないものよりも処分費が高くなります。
アスベストの法規制も改正され、工事を行うときの事前調査などが定められますので、今後のことも考えて葺き替えがいいのか、カバー工事のがいいのか検討ください。
アスベストが含有されているかは、屋根材の製造日や年代などで判断しますが、一般の方が見極められるものではありません。アスベストが飛散する危惧もありますから、調べる場合は専門業者にご依頼ください。
ホーム・ビューティーは無料で建物診断を実施しております。お家のことでなにかお困りのことがございましたらお気軽にご相談ください。
無料診断についてはこちらの「屋根外壁0円見積もり」をご覧ください。
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