外壁塗装や屋根塗装で行う高圧洗浄とは?なんで洗浄が必要なのかを徹底解説
投稿日:2022.4.30 更新日:2022.5.6
目次
外壁や屋根塗装は足場を設置した後に高圧洗浄を行います。
そもそも塗装をするのになんで洗浄をするのか疑問に思われるかもしれません。
塗装をすれば汚れは隠れてしまいますから見栄えは洗浄してもしなくても変わりませんよね。
しかし、高圧洗浄をしないととても大変なことになってしまいますのでご注意ください!
業者の中には高圧洗浄をしなかったり、洗浄時間が短かったりします。
高圧洗浄がちゃんとされていないと、もしかすると塗装はすぐに剥がれてしまうかもしれません。
塗装の耐久性に非常に関わってくる工程ですから、これから塗装工事をされる方は高圧洗浄とはどんな工程なのか、どうして洗浄をする必要があるのかを知っておきましょう!
それでは塗装工事で行う高圧洗浄について徹底解説していきます!
【外壁や屋根の塗装で行う高圧洗浄とは?】
最近では清掃機器メーカーのケルヒャーなど家庭用の高圧洗浄機をホームセンターでも手軽に購入することができるようになり、個人で扱うことが多くなりました。
洗浄機で重要になってくるのが水圧ですが、パワーがあるほど洗浄力が高くなります。
一般的に家庭用の高圧洗浄機の水圧は8〜12Mpa(メガパスカル)です。
これくらいのパワーでも十分に汚れを落とすことができますが、塗装工事で用いる高圧洗浄機はさらに水圧が強い15Mpa以上の水圧が必要です。
建物には汚れの他に古くなった塗装も付着しており、パワーが低いと不純物が残ってしまいます。
詳細は後述しますが、塗装する面に不純物が残っていると塗装の保ちが悪くなりますのでしっかり汚れを洗浄することが大切です。
水だけでは落としきれないしつこい汚れもあり、苔やカビなどが発生している場合は洗浄剤を混ぜるバイオ洗浄を行うこともあります。
カビや苔は根が残っていると表面上はきれいになっても後々再繁殖する恐れがあるため、また繁殖してこないように処置することが大切です。
【そもそもなぜ高圧洗浄をするの?しないとどうなる?】
塗装をすれば汚れは見えなくなりますので、見栄えだけ気にすのなら高圧洗浄をする必要はないかもしれません。
しかし、それはあくまでも見た目だけのことです。
塗装は平均的に10年は保たせることができます。
ただしこのくらいの年数を保たせるには適切な施工がされていなければなりません。
高圧洗浄も例外に漏れず塗装の耐久性に関係している工程です。
建物に用いる塗料は下地に密着することで保つことができるため、下地にくっついていなければ塗装は短期間で剥がれてしまいます。
高圧洗浄をせずに塗装するということは、例えるなら埃やゴミがついているところにテープを貼るようなものです。
こんな状態ではテープはすぐに剥がれてしまいますよね。
塗装も同じで塗布面に汚れや古くなった塗膜が残っていると付着力が落ちてしまうため、塗装前に高圧洗浄をして不純物を洗い落としておくことが大切なんです。
高圧洗浄の他にケレンなどの下地処理も塗装の耐久性に関係してきます。
下地処理の詳しいことについてはこちらの「塗装前の下地処理」をご覧ください。
【外壁塗装工事前に高圧洗浄で知っておきたいポイント】
ここまで高圧洗浄とはどんな作業か、洗浄をする必要性をお伝えしてきました。
次は高圧洗浄のことで知っておきたいポイントを解説していきます。
今回お伝えすることは塗装工事でよく聞かれるご質問ですので、ぜひご参考にしてください。
【洗浄中は窓を開けることができない】
湿気の多い梅雨や夏の暑い時期は窓を閉めっぱなしにするのは息苦しいですから、工事期間中も換気をとりたくなるかもしれません。
しかし、高圧洗浄中は窓を開けることができませんのでご注意ください。
洗浄中は水が屋内に入らないように窓を閉めておきます。
水圧も強いですから窓が開かないようにしっかり施錠しておく必要もあります。
【洗浄中でもエアコンの使用は可能】
エアコンの室外機に通気のとれるもので養生をすれば洗浄中でもエアコンを使用することができます。
ただし、業者によっては洗浄中にエアコンを使用することができない場合がありますので、事前に確認しておくことをおすすめします。
【高圧洗浄中は給湯器が使えない】
洗浄中に給湯器が使えるかもよくご質問をいただきますが、給湯器に関しては洗浄中に使用することができませんのでご注意ください。
給湯器にも養生をしますので、使用してしまうと熱やガスが溜まるため故障や一酸化炭素中毒の恐れがあります。
もし、お湯を使いたい場合は使用する前に作業している職人に相談しましょう。
【洗浄時間があまりにも短い場合は注意】
業者によっては高圧洗浄が適切に行われていない場合があります。
洗浄を含め下地処理の作業は塗装をすれば隠れてしまう工程ですから、手抜き工事には注意しましょう。
建物の大きさや形状など状況によって洗浄時間は変わりますが、通常の建物なら3時間ほどで洗浄が終わります。
屋根や土間、カーポートなど洗浄をするところが増えれば半日以上から8時間ほどかかることもあります。
極端に洗浄時間が短い、高圧洗浄機の音が聞こえない、といったことがある場合はちゃんと洗浄されていない可能性がありますのでご注意ください。
【近隣トラブルにならないように足場には飛散防止用のメッシュシートを張る】
高圧洗浄を行うと水飛沫が上がりますので、足場には飛散防止のメッシュシートを張っておく必要があります。
水飛沫だけでなく、建物にはこれまでの汚れが蓄積しているため、隣接する建物や洗濯物を汚してしまいますから、工事を行うときは足場に飛散防止のメッシュシートを張って近隣の方のご迷惑とならないように配慮することが大切です。
工事の質問についてはこちらの「よくあるご質問」でもお答えしております。
【高圧洗浄は大事な下地処理の一つ!】
ここまで高圧洗浄について解説してきました。
高圧洗浄は建物の汚れなどを洗い流す作業ですが、単にきれいにするだけが目的ではありません。
高圧洗浄は建物に付着する不純物を洗い流して塗装の密着性を高めるため、塗装の耐久性に非常に関わってきます。
塗装を長く保たせることがメンテナンスコストの節約につながりますから、これから塗装工事をされる方は高圧洗浄の重要性を押さえておきましょう!
外壁塗装や屋根塗装についてはこちらの「外壁や屋根の塗装は必要?劣化したままにするリスク」もご参考にしてください。
“mu”
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