2回目以降の外壁塗装工事、注意すべきポイントは?
投稿日:2019.1.29 更新日:2023.11.2
目次
塗装工事をする目的は「建物の保護」「機能性の向上」「美観性の向上」の3つです。塗装は年数が経過するとともに劣化してきます。ですから、1回塗装したからといって、今後なにもしなくてもいいというわけではありません。
一般的に塗装工事は10年サイクルが目安です。2回目の塗装を考えていただくときは、10年は経過していますから、他のところも傷んでいます。そのため2回目の塗装工事は1回目とは違い、注意していただくこともあります。
そこで、本日は2回目以降の塗装工事のときに注意すべきポイントについてお伝えさせていただきます。
【2回目以降の外壁塗装は建物内部も確認】
建物は常に雨や風、太陽の紫外線などにさらされています。これは塗装した後も変わりません。塗装した後は機能性も高まり、きれいな外観ですが、それも年数が経過すれば徐々に性能が低下して再度塗装が必要になります。
1回目の工事と事情が違うのは、以前手を加えなかった箇所や内部の劣化が進んでいる可能性があることです。ですから、2回目以降の塗装工事は、他のところも考慮して工事する必要があります。
例えば外壁のひび割れやタイルの破損、木部の腐食などです。劣化が激しい場合は、塗装では補えず交換や張替えが必要になることもあります。(当社では点検時にシロアリ被害にあってしまっているケースや屋根裏が腐食していたケースが何度かありました)。
【屋根は塗装以外に補修や葺き替え工事も視野にいれる】
屋根は高いところにあるため、傷んでいても気がつきにくいということに注意しなければなりません。屋根からの雨漏りも多いですから、常に万全な状態に保つことが重要です。
屋根の場合は、年数が経過していると塗装ではなく、葺き替えやカバー工法をご提案することがあります。屋根の防水層となるルーフィングの寿命は20年ほどです。20年を超えると防水性能が低下して雨漏りを引き起こすリスクが高くなりますので、このくらいの年数が経っていましたら、塗装ではなく、屋根そのものを新しくする工事をご検討ください。
屋根葺き替え工事についてはこちらの「屋根葺き替えをオススメする理由」をご覧ください。
【2回目以降の外壁塗装工事で注意すべきポイント】
2回目以降の外壁塗装工事で注意すべきポイントはこちらの2つです。
・下地処理や補修を念入りに行う
・塗料の相性に注意
・工事費が高くなる傾向
こちらの2つのポイントについて具体的にご説明いたします。
【下地処理や補修を念入りに行う】
年数が経過していれば建物もそれなりにダメージを負っています。下地が傷んでいるため、塗装する前の下地処理は1回目よりも念入りに行う必要があります。
下地処理とは塗装する面(これを下地と呼びます)を高圧洗浄やケレン、クラック補修など行って、塗装が密着しやすい下地に調整する作業のことです。
下地処理は塗装の耐久性を左右する非常に重要な工程です。ここが疎かになっていると塗装は短期間で剥がれてしまうため、年数が経過している分、念入りに下地処理を行い、良好な下地にすることが大事なのです。
下地処理についてはこちらの「外壁塗装は下地処理が超重要!」をご覧ください。
【塗料の相性に注意】
次の塗装ではもっと性能の高い塗料を選びたいと考えている方もいらっしゃるかと思います。もしくは、ここまでグレードが高くなくても良かったかなと思いグレードダウンする方もいるかもしれません。
2回以降の塗装で注意していただきたいのが「塗料の相性」です。もちろん前回とは違う塗料を選ぶことは可能です。しかし、塗料の相性によっては塗膜が膨れたり、剥がれたりする可能性があります。
気をつけていただきたいのがこちらの組み合わせです。
・水性塗料から溶剤系塗料に塗り替える
・フッ素塗料や光触媒塗料、フッ素塗料などから別の性質の塗料に塗り替える
また、木部に造膜型の塗料が塗られている場合は、浸透型塗料に塗り替えることはできません。そのため木目は消えてしまいますが、どうしても木目を活かして塗装したいという場合は、現在の塗膜を剥がして素地にしてから浸透型塗料で仕上げることができます。ただし、かなり手間がかかるため、通常よりも工事費が掛かることにご注意ください。
このように2回以降の塗装は塗料との相性がありますので、前回使用した塗料の資料は必ず大事に保管しておきましょう。
【工事費が高くなる傾向】
2回目以降の工事なら前回にいろいろと経験していますから、もう大丈夫と思うかもしれません。ですが、建物は劣化していくものなので、前回とはまた事情が変わってきます。
その事情の中には工事費も関係してきます。同じ工事内容だから前回と同様の工事費で見積もっておけばいいと思われるかもしれませんが、2回目以降の工事は他の補修や手を加えることが増える可能性があるため、前回よりも工事費が高くなる可能性があります。
さらに塗料のグレードを上げれば工事もその分だけ高くなります。その点も踏まえて予算にゆとりを持ちながら今後の工事のことも考えてメンテナンスをご計画ください。
【2回目以降の外壁塗装工事を行うタイミング】
外壁塗装は10年サイクルが一般的とされていますが、2回目以降の工事は少しだけ事情が変わります。2回目以降の外壁塗装工事は、必ずしも10年というわけではありませんのでご注意ください。
なぜ10年ではないのかというと、前回に塗装した塗料の耐用年数で次の塗替え時期が変わるからです。
塗料の種類 | 耐用年数 |
アクリル | 5〜7年 |
ウレタン | 7〜10年 |
シリコン | 10〜15年 |
フッ素 | 15年〜 |
塗料の詳しいことはこちらの「塗料について」をご覧ください。
2回目以降の塗装工事は、基本的に前回使用した塗料の耐用年数と劣化症状を目安に工事時期をご検討ください。
劣化症状についてはこちらの「外壁塗装が劣化している症状と塗り替えのタイミング」をご覧ください。
【2回目以降の外壁塗装工事が気になったらホーム・ビューティーにお任せください!】
2回目以降の塗装工事は、より建物の状態や前回工事した内容を考慮して工事プランを計画しなければなりません。当然、工事の知識や技術力、実績が求められますので、工事を依頼する業者は慎重にお選びください。
年数も経過して建物全体のメンテナンスが必要になる時期です。このタイミングでお住まいを見直すチャンスですから、気になることやお悩みのことなどがありましたら業者に相談してみましょう。
ホーム・ビューティーは無料で建物診断を行っております。お住まいのメンテナンスのことでなにかお困りのことがございましたら診断いたしますので、お気軽にご相談ください。
無料診断はこちらの「屋根外壁0円見積もり」をご覧ください。
“mu”
栃木県上三川町、宇都宮市、下野市、真岡市、小山市、古河市で、塗装工事、屋根工事のことなら、ホーム・ビューティーへお気軽にご相談ください。